眼科通信

眼科通信Vol.158【ドライアイ】

ドライアイは
目の表面が乾燥して、不快な症状や視機能異常を引き起こします

涙液は目の表面を乾燥や異物、細菌などから保護し、栄養補給や創傷治療など
さまざまな役割を果たしています。
ドライアイは、涙液の異常が原因で目の表面が障害され、
さまざまな不快な症状や視機能に障害を引き起こす疾患です。

涙腺からの涙液分泌が減少するタイプ
⇒分泌減少型の主な原因としては、
シェーグレン症候群などの自己免疫性疾患や薬剤の副作用です。

涙液の安定性が低下して蒸発する亢進するタイプ
⇒蒸発亢進型の要因としては、マイボーム腺の異常、エアコンなどによる乾燥した空気、
パソコンや携帯電話などの画面に集中してまばたきが減るVDT症候群、
コンタクトレンズの装用などが挙げられます。
多くの場合では、これらの原因がいくつか重なり合って
ドライアイという病態を引き起こしています。

自覚症状
・目が乾く     ・目が疲れる
・痛い       ・しょぼしょぼする
・ゴロゴロする   ・かすむ
・充血する     ・まぶしい

点眼で目を潤す
原因や目の状態に応じて治療を選択します。
点眼治療では、涙の成分であるムチンの分泌を促進させて涙液安定性を向上させる点眼や、
涙を補充して目を潤す人口涙液、ヒアルロン酸ナトリウム点眼薬などが使用されています。
また、涙液分泌が減少しているタイプでは、
涙液の排出口である涙点をプラグで蓋をして涙液を貯留させる方法などもあります。

目の不快感や視機能に関する症状など、訴え方には個人差があります。

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