眼科通信

眼科通信Vlo.150【コンタクトレンズ障害】

とても身近になったコンタクトレンズ、正しく使用し、定期検査を受けていますか?
間違った使い方をしていると、眼に障害が起きることがあり危険です。

コンタクトレンズが眼鏡と比べ優位な点
コンタクトレンズ(CL)は、角膜に直接乗せるため、後述のように、眼鏡と比べて優位な点があります。
①視野は、CLでは裸眼と同じ範囲ですが、眼鏡はレンズの大きさに限られます。
②像のゆがみはCLでは目を動かしても像のゆがみは起こりませんが、
眼鏡はレンズの像のゆがみが起こります。

ハードコンタクトレンズの特徴
・異物感を生じやすい・外れやすい
・障害が起きた場合、初期に痛みが出る為、重篤な障害を生じにくい
・角膜の乱視矯正に優れている

ソフトコンタクトレンズの特徴
・装用感が良い
・障害が起きた場合に気付きにくい
・汚れやすい
・耐久性・角膜の乱視矯正が低い

障害とその原因

障害
◇点状表層角膜炎(てんじょうひょうそうかくまくえん)
角膜の一番上にある層の細胞が脱落している状態です。
◇角膜上皮びらん(かくまくじょうひびらん)
角膜上皮がはがれている状態です。
◇角膜浸潤(かくまくしんじゅん)
角膜に傷ができて炎症を起こした状態です。
◇角膜潰瘍(かくまくかいよう)
角膜浸潤が悪化し、深い傷が進行した状態です。
感染を伴った場合は失明の危険性もあります。

原因
・レンズによる酸素不足
・レンズと角膜の摩擦
・レンズの汚れ
・感染

気軽に使用できるコンタクトレンズ、
違和感などを放置して使い続けると…失明に繋がることがあります。
正しい使用と定期検診を!

関連記事