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眼科通信Vol.168【飛蚊症】

黒い点や虫、糸のようなものが見える…そんな経験はありませんか?

このような症状はありませんか?

明るい所や白い壁を見た時に、

・目の前に黒い点や虫、糸くずのような物が飛んでいるように見える

・薄い雲のようなものが見える

視線を動かしても同じ方向に移動し、揺れているように感じられ、瞬きをしても消えない。

飛蚊症ってどんな病気?

飛蚊症のほとんどは加齢性変化です。

硝子体の一部が濁ることにより、虫や糸くずなどが飛んでいるように感じられます。

歳をとると硝子体はゼリー状から液状に変化し収縮して網膜から剥がれます。

これを後部硝子体剥離といいますが、硝子体と網膜に強い癒着があると、

硝子体が網膜を引っ張り、網膜裂孔となってしまう場合があります。

飛蚊症の急な変化は、病気を知らせるサイン!

網膜裂孔(もうまくれっこう)・網膜(もうまく)剥離(はくり)

網膜に穴が開いたり(網膜裂孔)、網膜が剥がれたり(網膜剥離)していることが原因で、

飛蚊症の症状が現れることがあります。痛みはなく、放置すると失明の危険性があります。

硝子体(しょうしたい)出血(しゅっけつ)

糖尿病や高血圧、外傷などにより眼底で出血が起きると、飛蚊症の症状が現れることがあります。

ぶどう膜炎

ぶどう膜に細菌やウイルスが進入したり、眼のアレルギー反応により炎症が起きたりすると、

飛蚊症の症状が現れることがあります。

 

  • 飛蚊症に気づいた場合は、その原因が生理的なものか病的なものか

自己判断せず、眼科を受診しましょう!

『眼科の検査をして、生理的飛蚊症と診断された場合は治療の必要はありません。

健康な目にも起こることなので、症状が悪化しなければ気にしなくて良いです。』

 

  • 眼底を詳しく診る為には、点眼薬で瞳孔を広げる、眼底検査が必要です。

⇒眼底検査をすると、4~5時間の間まぶしく、物がぼやけて見えます。

お車などの運転の予定のない時にご来院ください。

 

 

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