眼科通信

眼科通信Vol.169【眼底検査】

眼底は、身体の中で唯一外から血管を目視できる部位です。

眼底検査(がんていけんさ)とは?

眼底検査とは、眼底に光を当て、

視神経乳頭・硝子体・網膜・脈絡膜を撮影、観察する検査です。

40歳以上になると、人間ドッグでも眼底の写真を撮ることがあります。

眼底写真を撮ることで、眼底に異常がないかを調べます。(①眼底カメラ)

通常の状態では周辺部の観察ができない為、より詳細に観察する場合は、

目薬で瞳孔を開き(②散瞳)、細隙灯顕微鏡(さいげきとうけんびきょう)で観察します。

また、散瞳後、散瞳モードの眼底カメラで撮影することもあります。

 

 

眼底カメラ

眼底を撮影することができます。

瞳孔の開き具合が悪い場合や、強い白内障や混濁がある場合は、

きれいに撮影できないことがあります。

 

 

散瞳(さんどう)

目薬を10分置きに2~3回ほどさし、瞳孔を広げます。

瞳孔を広げることで、眼底の周辺部まで詳しく観察することができるようになります。

4~5時間ほど、ぼやけて見づらく・まぶしくなる為、

車の運転などの予定のないときに行います。

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